異名同音

【異名同音(enharmonic:英語)】
異名同音(いめいどうおん)とは西洋音楽において、音名は異なっているが、実際に演奏される音は同じ高さの音となる複数の音のことを指しています。
国語における「同音異義語」と同じようなニュアンスと言えばわかりやすいでしょうか。
例えば、楽譜の上において「シ#」や「ミ#」と表記された場合に、音としてはそれぞれ「ド」や「ファ」と同じとなります。

この異名同音は平均律において初めて出現することになった概念ではありますが、バロック時代以降にこの「異名同音」を使うことで音楽の可能性が飛躍的に広がりました。
(平均律とは、1オクターブなどの音程を均等な周波数比で分割した音律のことで、一般的に十二平均律のことを指していることがほとんど。2音が単純な周波数比にある場合に美しく響く状態になります。)
特に、ロマン派時代以降の音楽は、「完全平均律」が普及することによって完全に異名同音となり、一般的に利用されるようになりました。