多調

【多調】
多調(たちょう)とは、二つ以上の全く異なる調の和声や施律が同時に演奏されることで、転調のように時間的に別の調へ移るのとは違うものです。
特に、二つだけの調を使った多調性音楽の一つを「複調(ふくちょう)」といいます。
多調は、和音対メロディーというような関係ではなくメロディー対メロディーの関係となるので、主に室内楽などでこの技法が利用されています。
オーケストラのような大きなものの中では不向きで、木管三重奏や、弦と木管との三重奏、または四重奏での演奏が多くなっています。

1910年代から20年代にかけて6人組を中心に多くの作品が残っていますが、1930年代には下火となり、1940年代の作品はほとんどありません。
現在残っている多調性の音楽作品の多くは、1910年代か1920年代までに書かれたものです。
代表的な作品は、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」や「春の祭典」、ミヨーの弦楽四重奏曲や「屋根の上の牛」や「プロヴァンス組曲」、「フランス組曲」などがあげられます。